人気ブログランキング | 話題のタグを見る

比企の郷 月輪紀行

tukinowa4.exblog.jp
ブログトップ
2009年 07月 19日

岩手山


前から登りたかった、岩手山へ登ることができた。
岩手山(2038.2M)は、深田久弥の日本百名山の13座目に記録されている。
その書き出しに「北へ向かう急行が盛岡を出て間もなく、左側に、ポプラ並木の梢越しに見えてくる岩手山は、日本の汽車の窓から仰ぐ山の姿の中で、最も見事なものの一つだろう」と賞賛している、今も新幹線が盛岡駅に着くころ、左前方にその美しい姿を見せています。
郷土の歌人、石川啄木の「ふるさとの山に向かいて 言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」の山もこの山だろう。
東から見る、スッキリした姿からは想像できない、険しい峰々を西側に連ねているのもこの山の特徴である。
ゆっくり登るため、2泊の行程で、宿は山麓の高温な源泉を持つ、休暇村岩手網張温泉を確保した。

16日は早朝に家を出て、途中の民話のふるさと、遠野市で遊ぶ、「かたりべ」の、強い訛りの民話を聞いたが、意味が理解できず、ウトウトと眠くなる始末。
ワザワザ、強い訛りをつけ、独特の節回しで、静かに話してくれているのだろうが、睡魔に襲われた。
かっぱに会えるかもと、「かっぱぶち」も散策、しかし、かっぱにも会えず、旧早池峰登山口から、遠く見えるはずの、遠野三山の雄、早池峰山も曇天のため見えず残念。

17日、朝食用に前の晩、部屋に届けてもらった弁当を食べ出発。
深田久弥は網張温泉から登り、松川温泉に下山している、かなりの健脚である。
私は表登山口の馬返しからの山頂往復として、登りに新道、下りに旧道を利用した。
7合目で合流するまでは、新道は樹林の中、途中、合目毎に旧道への連絡道がある。
2合目までは「タマガワホトトギス」の黄色い花が目につく、山草は多く、「ヤマオダマキ」「ウスユキソウ」「ヤマハハコ」「オオバキスミレ」「シモツケソウ」「ミヤマハンショウズル」など、写真を撮るのに時間がかかる、そのうちラジオで北海道のトムラウシでの、ツアー登山遭難のニュースが盛んに入る。
単独登山で、ここは百名山とは言え、八合目小屋まで、4時間半の間、3組の人にしか合わない、心細い山道、遭難のニュースは心に痛い、アセルマイ・ユックリ・オチツイテ・きつい登りが続くが、時間を気にせず、体調を整えながら登る。
7合目からはルンルン気分の高山お花畑歩き、八合目小屋の湧き水前で、急激に温度が下がるので、長袖を着込み軽い食事、宿で昼食弁当が準備できないとのことなので、昨日、遠野市の道の駅で購入した、豆入りの餅・バナナ・トマト・スモモを食う。
お花畑の不動平から、一気に砂礫の噴火丘の上へ、お釜に下ると、古くからの信仰の山らしく、無数の石仏が並ぶ、壊れかけた鳥居、空を衝く不動明王の剣など、なんとなく不気味な世界、でも、「コマクサ」「イワブクロ」の花に元気つけられ、最高峰の薬師岳を目指す。
山頂は6人の先客、内3人は外国の方でした。
濃い冷たい霧が盛んに流れ、周囲の山が一瞬見えたりするが、ほとんど乳白色の世界、弁当を食べてる間、5センチ程のネズミの様な、可愛い動物が盛んに周りを歩きまわる。
ザックの中に入られてはと、ザックをどかすと、その下にもいた、まったく人を恐れない、可愛い奴だが名を知らない。
山頂からお釜をぐるり回って、不動平に降り、7合目から旧道を下った。
岩の露出した急勾配を下る、初めてのコースなので、白いペンキを頼りにルートを確認して、ズルズルと滑り易いガレ場の連続に挑戦、前方眼下に雲の切れ間から登山口が見えてくる。
この下りコースでも3時間、2組4名の登山者とすれ違っただけ。
晴天ならすばらしい景色なのでしょう、南北・東は、さえぎるものがないのですから。
湧水の豊富な山で、登山口の「鬼又清水」、八合目の「御成清水」とも冷たくおいしい水でした。
コースタイム
馬返し登山口<6:40>0.5合目<7:10-15>一合目<7:30-35>二合目<7:50>三合目<8:10>四合目<8:30>五合目<8:53>六合目<9:35>七合目<10:05>八合目<10:15-35>不動平<11:00>山頂・標高2038.2M<11:45-12:00>八合目<12:35-45>七合目<12:50>五合目・標高1390M<13:35>三合目・標高1150M<14:20>二合目標高990M<14:35>馬返し駐車場・標高630M<15:30>


18日、秋田街道R46の「道の駅雫石あねっこ」に寄り、盛岡市内「イオン」で食事、酒造「あさ開」経由で盛岡南ICから、東北道で帰宅。
最高1000円で混雑すると思ったが、渋滞はまったく無し、安く、しかも快適なドライブでした。
今回はなぜか、日本酒を10本も買ってきてしまった。
3月に宿泊した鶯宿温泉で二晩飲んだ、純米大辛口「水神」を今回も二晩とも、東北流の「もっこり」で飲んだ。
この「水神」1.8Lをもちろんゲットしてきた、参考までに、この「水神」飲食店向けなので一般酒販店では入手できないが、酒造と、ネットでは入手できる。
ホームページへ

岩手山_b0054362_14541177.jpg
岩手山_b0054362_14543560.jpg
岩手山_b0054362_14545826.jpg
岩手山_b0054362_14551778.jpg
岩手山_b0054362_14554937.jpg
岩手山_b0054362_14561243.jpg
岩手山_b0054362_14563399.jpg
岩手山_b0054362_145778.jpg
岩手山_b0054362_14574843.jpg
岩手山_b0054362_1458550.jpg

岩手山_b0054362_1684956.jpg


by tukinowa4 | 2009-07-19 15:07 | | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード


<< 遭難      巣立ち >>