2006年 04月 30日
熊倉山で遭難捜索を見る 今日は標高差(1,140m)が大きく、キツイ山と云われる熊倉山(標高1,426m)に挑戦した。 連休2日目なのに、白久駅で降りたのは私一人、駅でパンフレットを貰う時、駅員が「昨日山開きだったが、今日は遭難があり、ヘリが飛んでるよ」と言っていたが、谷津川館を過ぎたところで消防の車が3台下ってきて、私の前で止まり、「行方不明者がいるので、何か情報があったら連絡して下さい」と言っていた。 3コースある登山コースの内、最近は自動車でかなりの高度を稼ぎ、最短ルートの城山コースが人気があるようだ、私は距離の長い林道コースを登り、下りも結構長い日野コースを選んだ。 登山口で「登山カード」に記入、ユックリ歩き始め、順調に高度を稼ぐ、高度を上げる程、ヘリの音がうるさくなり、山頂手前では登山道の脇にホバリングして、スピーカーで「熊倉山に登山中の男性の方、こちらは埼玉県防災航空隊です」と呼びかけてきた、朝から登山者には一人も逢っていないし、前後に人影は見えないので、「俺のことか」と立ち止まる、「犬を連れた57歳の男性、ホシノさんを探しています、ホシノさんでなければ、両腕でバツを作ってください」とのこと、ストックを置いてバツを作る、「ご協力ありがとうございました、何か情報があったら地元の警察か、消防へ連絡をお願いします」、その後もヘリは、山頂付近でホバリング・旋回して捜索を続けていた、また、3人の男性が下ってきて「県警の山岳救助隊です」と、声をかけてきたので、「まだ見つかりませんか?」と聞くと「全コース探したが見つかりません、不明男性の情報があったら連絡してください」と言い残してすれ違った。 遭難の捜索とはこういうことだ、「大変だな~ と実感」、もし自分に何かあるとこうなるのか、と。 山に登る事は、特に自分の様な単独行は、もともと覚悟しているとしても、あまりに多くの方に迷惑をかけるとすれば申し訳ない。 でも、自分は単独行を止めないだろう、きままに、写真を撮り、休憩し、案内版を読む、気に入った花や、景色がよければ時間に関係なく見とれる、コースの分岐点でしばし、緊張して地図とコンパスで、自分の責任で自分の進む道を決める、この「わがまま」が山を歩く原点だ。それも、初めての山こそ、感動が大きい、だから、危険も大きい。 山頂の案内版に県警のチラシか、「なんの為の団体登山? 仲間を見捨てないで」と書かれ、秩父署管内の「置き去り遭難」の事例が記されていた、寂しい、登山ツアーの落とし穴もある様だ、参加者の経験・体力も分からず、少ないスタッフでの山行、無謀だ。 山頂で昼食後、日野コースへ入る、直ぐ、城山コースと分かれる、さらに下ると、猛毒の美味しそうな「ハシリドコロ」、緑が綺麗な「コバイケイソウ」、「エイザンスミレ」「ニリンソウ」「ヒトリシズカ」が多い。 笹平付近前後は「コバイケイソウ」の群落、なんでここが 笹平、笹なんて無い。「ハシリドコロ」はコース全体に群落がある。 「ヒトリシズカ」は、チットモ静かでなく、賑やかに群生していて面白い。 下山中も登山口まで誰にも逢わなかった、静かな山歩きをしたい向きには絶対お勧めの山です、でも標高差は大きので、人が入っていないコースを歩くには、キチンとした覚悟が必要な山です、それだけ「いい山」です。 このプログを書いている途中、子供が来て、一緒にウイスキーを付き合ってしまった、今日はこれまで。 コースタイム つきのわ駅(6:37)~寄居駅(7:03-08)~白久駅(8:07-15)~登山口(8:37)~営林小屋跡(10:08-15)~三門の広場(11:47)~熊倉山頂(11:58-12:42)~笹平(13:17)~水場(13:31)~官舎跡(14:05)~日野登山口(14:53)~武州日野駅(15:40-54)。 ホームページはこちらから
by tukinowa4
| 2006-04-30 21:11
| 山
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